耳鳴りと蝉の声の区別がついたり、つかなかったり

あれやこれやと日が過ぎて明日は稽古日です。

先週の稽古の時に撮った宇野さんと、エンドゥーの歌声をアップしていませんでしたのでアップしておきます。

この歌のようすは先週の稽古の時の歌声です。

ハーモニーを創りだすことの技術が大切なのは当然だけれども、それ以上に二人のアンサンブルから見えてくるそれぞれの心がどれだけ開かれているか、どれだけ自由でいるか、そんなことを考えます。

いい舞台を創りたい。

もちろん、売れてほしいという思いは強くあります。

でも売れるということより、いい芝居を創りたい。

人の心に残る芝居を創りたい。

人の心に残る演技ができるようになりたい。

あるピアニストが若い時にニューヨークへ音楽留学をしたときに、

先生から、新聞を渡されて、

あなたは新聞を読みなさい。世の中のことを知り、考えなさい。

というようなことを言われたそうです。

世の中のことに興味を持ち、知り、考え、感情を動かし、心を豊かにすることが表現をする上では不可欠なものだからなのだというような話だったと思います。とても大事なことだ思っていて時思い出します。

ところで最近、音楽の照明仕事をしていると、その作曲家の込めた曲を通して伝えたい思いとそれを表現する演奏者がどう感じ、考えたか、ということは勿論ですが、それ以上にその演奏者そのものの心がどれだけ開けているのか、どのような心を持っている人なのかが、音楽を通じて滲み出てくるものなのだとつくづく感じます。

役者もまた同じです。

考え解釈し、役を生きることで表現する。

その演じている役をこえて滲み出てくるもの。

語ろうとしなくても勝手に身体が語っているもの。

語りだすもの。

そういったものをより豊かにするために、

社会を見、現実を見、考え、感情を動かさなければならないと思うのです。

社会を自由な心で見て、人の有様を考える。

社会と個人。常に関わっているものです。

しっかりと社会を見る目を持つ個人にならなければと思います。

個人から他人を考え思いやれるように生きることができるようになることが心を豊かにするためには必要なのかな。